せっかくおいしい食パンを買ってきたのに、トーストにしてみると今ひとつ。
お店で食べたモーニングのトーストとなんか違う…。
こんな経験はありませんか?
簡単そうなトーストも、実はおいしく焼き上げるためのポイントがあるのです。
この記事では、サクサクでふんわりおいしいトーストの焼き方をご紹介します。
オーブントースターを使ったトーストの焼き方3つのコツ
おいしいトーストが焼けるオーブントースターと言えば、「BALMUDA(バルミューダ)」が有名ですよね。
しかし、普通のオーブントースターしか持っていなくても諦めないで!
焼き方のポイントさえ押さえておけば、おいしいトーストも夢ではありません。
それでは、どのようなポイントに気をつけてトーストを焼けばよいのか、ひとつずつ見ていきましょう。
ポイント1:霧吹きで水分を補給する
トーストをおいしく焼くために大切なことは、食パンの中の「水分」を保つこと。
外側がカリッ、内側がふんわりもっちりしたトーストにするには、食パン内部に適度な水分が保たれている必要があるのです。
出来上がってから時間の経った食パンは水分が抜けてしまっていることが多いので、霧吹きをかけることで失った水分を補ってあげます。
まんべんなく水分が行き渡るように、食パンの両面に霧吹きをかけましょう。
ポイント2:オーブントースターは予熱しておく
食パンからの水分の蒸発をできるだけ防ぐには、高温かつ短時間で焼き上げるのがコツ。
予熱をせずに焼き始めると、庫内の温度が高くなるまでの間に水分がどんどん蒸発してしまい、パサパサした焼き上がりになってしまいます。
温度は220~230度、もしくは一番高温にセットして2~3分ほど予熱しましょう。
庫内がしっかり温まってから食パンを入れ、こんがり焼き目がつくまで2~3分焼きます。
ポイント3:食パンの向きに注意
オーブントースターは、奥の方の火力が強く手前が弱いので、食パンを入れるときは上下の向きに気をつけましょう。
画像の上の部分が「食パンの上」、下の部分が「食パンの下」にあたります。
イギリスパンなどのように山型の食パンだと、丸いほうが上です。
アップにするともう少しわかりやすいかもしれません。
こちらのツルツルした耳がついた部分が、食パンの上です。
密度が低くて焼けやすいので、オーブントースターの手前に来るように入れます。
こちらが食パンの下の部分で、上と比べて少しザラザラしているのが特徴です。
密度が高く焼けにくいので、オーブントースターの奥に来るように入れましょう。
オーブントースターを使ってトーストを焼くメリットは?
オーブントースターを使ってトーストを焼くメリットは、3つあります。
■時間を設定すれば放っておける
■コツを押さえるとおいしく焼ける
フライパンを使ったトーストの焼き方
オーブントースターよりもっと簡単なのが、フライパンを使ってトーストを焼く方法です。
以前、地震で停電が何日か続いたときに、冷凍庫に入っていた食パンが解凍されてしまったため、カセットコンロを使いフライパンで焼いてみたことがあります。
思いの外短時間で焼き上がり、外側がカリカリ中はふんわりおいしいトーストが出来上がりました。
それ以来、この焼き方が気に入って何度もリピしています。
ポイント1:フライパンを温める
フライパンでおいしいトーストを焼くコツは、事前にフライパンをしっかり温めること。
油を引かずに、中火でしっかり熱くなるまで温めます。
普通にトーストするだけなら油は必要ありませんが、バターを溶かして「バタートースト」にする方法もあります。
焼き上がりにバターを塗らなくてもそのまま食べられるのは嬉しいですね。
フライパンはテフロン加工のものでも、鉄製でもよいのですが、おすすめは鉄製です。
鉄製のフライパンの方が、よりサクサク感が出る気がします。
私がよく使うのが、ル・クルーゼのスキレット。
サイズが26cmなのでトーストを焼くには少し大きめですが、このサイズしか持っていないのでいつもこれを使って焼いています。
何かと忙しい朝食には、こんなふうに卓上IHクッキングヒーターをテーブルに出して焼きます。
焼き時間も片面1分半~2分ほどなので、娘たちに自分で焼いてもらうことも。
ポイント2:中央をフライ返しで軽く押さえる
そのままでは焼きムラができることがあるので、食パンの中央をフライ返して軽く押さえます。
あくまで浮き上がっている部分をフライパンに密着させるためなので、ギュッと押し付けてパンをつぶしてしまわないように気をつけてくださいね。
両面こんがりとおいしそうな焼色がついたら出来上がりです。
ル・クルーゼのグリルで焼けば格子模様ができる
ル・クルーゼのグリル・カレでも焼いてみました。
グリルのしましま模様がくっきり!
向きを逆にして焼くと…
格子模様に!
上の画像と模様の向きが違いますね…笑
このときはターナーで押さえなかったので、食パンの端の方に模様がついていません。
キレイに格子模様をつけるには、ターナーで軽く押さえつけた方がいいようです。
フライパンでトーストを焼くメリットは?
フライパンでトーストを焼くメリットは、次の3つ。
■外側はサクサク、内側はふんわりおいしく焼ける
■フライパンを洗うだけなので後始末がラク
サクジュワ~なバタートーストの焼き方
トーストと言えば、やっぱり王道はバターですよね。
カロリーは気になるものの、バターをたっぷり塗ったトーストの魅力には抗えません 笑
トーストが焼き上がってからバターを塗ってもおいしいのですが、焼くときと焼いた後のダブルでバターを塗った「バタートースト」もおすすめです。
サクジュワなバタートーストの作り方のポイントを紹介します。
2. バターを塗ってオーブントースターでこんがり焼く
3. 焼き上がったトーストに更に追いバターを塗る
画像では縦3本、横3本の切込みを入れていますが、お好みでもっと本数を増やしてもOK!
溶けたバターがパンに染み込んで、お口の中でジュワ~と広がります。
バターの量はお好みで♪
トーストが熱々のうちにバターを塗ると、溶けたバターがさらにトーストに染み込んで贅沢なバタートーストのできあがりです。
トーストは木のプレートでさらにおいしくなる!
せっかくおいしく焼けたトーストも、普通のお皿にのせると蒸気のせいで湿ってしまい、サクサク感がなくなってしまいますよね。
そんな悩みを解消してくれるのが、木のプレートです。
この記事でも何度か登場していますが、高塚和則さんのパン皿です。
材質はさくらで、ハチの巣彫りを施してあります。
このプレートにトーストをのせると、余分な湿気を吸い取ってくれるため湿っぽくならず、最後までおいしくいただけます。
ビジュアルもとってもおしゃれで可愛いですよね。
24cmサイズなので、こんなふうに他の器と組み合わせて大皿感覚で使えます。
トーストとサラダにヨーグルトのようなメニューにも◎
先程の画像とどこが違うの?と思われるかもしれませんが、これは小沢賢一さんの丸型トレーです。
トレーなので本来は食器をのせて使うのでしょうが、プレートとしても使えます。
このトレーの材質はくるみ。
同じようにこの彫り模様が、トーストとプレートの接触面を減らしてくれるので、湿気が抜けやすくなります。
こちらも高塚和則さんのくるみのオーバルプレート。
パン専用のプレートではありませんが、トーストやパンに合うのでよく使っています。
オイルで仕上げているため、油が染み込みにくくなっているそうです。
ホットサンドとサラダをのせました。
チーズがとろけ出しても気にしなくてよいので、使いやすいプレートです。
このプレートはパン皿のようにハチの巣彫りになっていないため、湿気を吸収してベタつかないという面では多少劣るかもしれません。
しかし、画像のようにトーストを置くとちょうどリムに食パンがのって、中央部分が浮くので湿気が逃げやすいのです。
また、リムの立ち上がりのおかげで、サラダにドレッシングをかけてもこぼれる心配がありません。
トーストが主役のワンプレートにもおすすめです。
高塚和則さんの木の器については、こちらの記事で書いています。
まとめ
今回は身近なオーブントースターやフライパンを使った、おいしいトーストの焼き方を紹介しました。
トーストをサクサクふんわりと焼くためには、パンに含まれた水分を保つことが大切です。
どちらの方法でも予熱をしっかり行い、できるだけ高温・短時間で焼くのがポイント。
霧吹きによる水分補給や食パンの向きなどにも気をつけて、焼いてみてくださいね。
また、トーストをおいしく食べるためには木のプレートがおすすめ!
お気に入りのプレートを手に入れたら、トーストのある食卓がさらに充実したものになるでしょう。