「ルクルーゼで後悔しないか心配…」
「ルクルーゼって種類が多くて、どのように選べばよいのかわからない」
と悩んでいませんか?
私自身も初めてルクルーゼを購入するとき、使いこなせるか心配でいろいろ調べました。
そのとき知りたかったのが、ルクルーゼを使用している人の生の声。
手に持ったときの重さや使い勝手、使いやすいサイズなどは、実際に使ったことがないとわかりませんよね。
そこで、この記事ではルクルーゼ歴10年以上の私の経験から、ルクルーゼの購入前に知っておきたい失敗しがちなポイントと対策を徹底解説!
重さやサイズ、使い勝手などさまざまな面から、ルクルーゼの後悔しない選び方を紹介します。
ルクルーゼの「重さ」で後悔しないための基礎知識
ルクルーゼ選びで後悔しやすいポイントの1つ目は、「重さ」です。
ルクルーゼは鉄でできた鋳物ホーロー鍋なので、かなりの重さがあります。
アルミやスチールなどの軽い鍋に慣れている人が初めてルクルーゼを持つと、その重さに驚くはず。
「こんなに重いとは思わなかった!」という人も多く、知らずに購入すると後悔してしまうことも…。
ココット・ロンドの重さはどのくらい?
ルクルーゼのココット・ロンドの重さは次のようになっています。
ココット・ロンド 16cm 2.2kg
ココット・ロンド 18cm 2.6kg
ココット・ロンド 20cm 3.1kg
ココット・ロンド 22cm 3.7kg
ココット・ロンド 24cm 4.3kg
ココット・ロンド 26cm 5.1kg
これを見るとわかりますが、一番軽い14cmのココット・ロンドでも2kg近くあります。
大きいサイズになると5kg超えなので、ひょいと気軽に持ち上げるというわけにもいきませんよね。
ルクルーゼが重いのはたしかです。
でもこれは、鉄を使った鋳物ホーロー鍋の宿命のようなもの。
同じ鋳物ホーロー鍋の「ストウブ」は、同サイズでもルクルーゼよりさらに重くなります。
▼ルクルーゼとストウブの違いについては、こちらの記事でくわしくまとめています。
料理が入るとさらに重くなる
この画像はルクルーゼのココット・ロンド24cmでつくったカレーです。
カレールー1.5箱分の量が入っていますが、鍋全体の重さを測ってみたら7kgを超えていました…。
持ち上げるには「よいしょっ!」とかなり気合いを入れる必要があります 笑
ルクルーゼで料理をするときは、鍋の重量にさらにプラスして重くなるので注意しましょう。
購入前のチェックポイント
ルクルーゼの重さで「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、次のポイントをチェックしておきましょう!
2.両手鍋がおすすめ
3.収納スペースを確保する
4.指が弱い人は注意が必要
5.慣れれば重さは気にならない
1.購入前に実物を持ってみる
サイズ表を見て重さを把握したつもりでも、いざ実物を持ってみると「え??思っていたより重い!」と驚く人も多いもの。
ルクルーゼに限りませんが、鋳物ホーロー鍋の両手鍋は指にダイレクトに負荷がかかるため重く感じるんですよね。
一番よいのは、購入前に実物を触って持ち上げてみることです。
たとえネットショッピングで購入するにしても、その前に実店舗やアウトレットでルクルーゼの重さを体感してみましょう。
実際はそこに料理の重さもプラスされることをお忘れなく!
2.両手鍋がおすすめ
ルクルーゼは両手鍋がおすすめです。
画像の白い20cm片手鍋(現在このタイプの片手鍋は販売されていません)は、購入してから数回使っただけでお蔵入りしてしまいました。
なぜかというと、重くて持ちにくいからです。
料理が入った20cmの片手鍋は重すぎて、片手ではとても持てません。
片手は丸い取っ手、もう片手はハンドルを持てばいいのでしょうが、両手鍋とくらべるとバランスが悪くて持ちにくいのですよね。
アウトレットでお得に購入したとはいえもったいないので後悔しています。
ちなみに上の片手鍋はもう少し軽いので、ちょっとした煮物などに使っています。
・片手鍋を選ぶ場合は小さめのサイズがおすすめ
▼離乳食や副菜、スイーツに使える小さめソースパン
ル・クルーゼ ソースパン 16cm ベアーツマミ シェルピンク
3.収納スペースを確保する
意外とルクルーゼの重さがネックになるのが、収納のために出し入れするときです。
取り出しにくい場所にしまうと、重さもあって取り出すのが億劫で使わなくなってしまいます。
引き出し式収納や開き戸なら手前のスペースなど、取り出しやすい収納スペースを確保しましょう。
また、出しっぱなしで見せる収納にするのも、おしゃれなルクルーゼならではですね。
4.指が弱い人は注意が必要
ルクルーゼを持ち上げるには、指で鍋の重さを支える必要があります。
そのため指の力が弱い人や、もともと指や手首の関節に痛みがある人、重いものを持てない高齢の方にはあまりおすすめできません。
後悔しないためにも、ストレスなく使えることが大切ですよね。
5.慣れれば重さは気にならない
私の経験から言うと、重いと感じるのは最初だけ。
使っていくうちに慣れてくるので、重さも気にならなくなります。
基本的にルクルーゼはフライパンのように揺すったりせず、コンロに置いたまま調理しますよね。
ルクルーゼを持ち上げるのは出し入れするときか、コンロから下ろすとき、テーブルに運ぶとき、洗うときくらいでごく短時間です。
慣れてしまえば何ともありません。
それよりも、ルクルーゼでつくった料理の美味しさや、お気に入りの鍋を使う喜びの方が何倍も大きく感じています。
ル・クルーゼ シグニチャー ココット・ロンド18cm セージ
ルクルーゼの「サイズ」で後悔しないための基礎知識
ルクルーゼ選びで後悔しやすいポイントの2つ目は、「サイズ」です。
実際に使ってみたらサイズが大きすぎたり、逆に小さすぎたりすると、失敗したかも!?と思ってしまいますよね。
そんな失敗を避けるために、これから紹介するポイントをチェックしてみてください。
ルクルーゼのサイズ展開
ルクルーゼの中でもっともスタンダードな鍋が、画像のココット・ロンドです。
ココット・ロンドはルクルーゼがはじめてという人にもおすすめ。
ココット・ロンドは2cm刻みで、14cmから30cmまでのサイズ展開となっています。
ルクルーゼのサイズ選びのポイント
ルクルーゼのサイズ選びで後悔しないためには、ルクルーゼをどのように使いたいのかをイメージしてみることが大切です。
1.家族の人数
ルクルーゼのサイズは、家族の人数に合わせて選ぶのがポイント。
夫婦2人家族なら20cm、夫婦と子供2人の4人家族なら24cmが目安といわれています。
しかし実際のところ、このサイズでは使いづらいときもあります。
4人家族でも子どもが小さいうちは、大人と子どものカレーを別につくりますよね。
そう考えると20cmでも十分足りますし、むしろ24cmだと大きすぎて持て余すことも…。
これが中高生くらいの食べ盛りの子ども2人なら、24cmでつくってもあっという間になくなることもあります。
また、2人家族でも来客が多い家庭であれば20cmだけでは足りず、24cmも欲しくなるかもしれません。
そのため、家族の人数はあくまで目安として考え、以下のポイントも考慮してサイズを選びましょう。
2.どんな料理をつくりたいのか
ルクルーゼのサイズ選びでもう一つ大切なポイントが、つくりたい料理に合うサイズを選ぶこと。
カレーやシチュー、ブイヤベース、ぶり大根、筑前煮、肉じゃがなどを多めにつくりたいなら、食材がたっぷり入り混ぜやすい24cmのココットロンドが最適。
ミネストローネやスープ、2~3合のピラフや炊き込みご飯、食べ切れる量の煮物や煮込み料理は、20cm~22cm。
少量のかぼちゃの煮物やひじき煮、一人分のビビンバや鍋焼きうどんは16cm~18cm。
ファーストルクルーゼは、もっともつくってみたい料理にあわせて選びましょう。
3.買い足しという選択肢もあり
ルクルーゼを使っていると「これより小さい鍋が欲しい」、「お客さんが来たときに使える大きいサイズがあるといいな」と思うことも。
ワンサイズで全てのメニューをまかなうのは、やはり難しいのですよね。
私は最初に24cmのココット・ロンドを購入しましたが、もう少し小さめのルクルーゼが欲しくなり、20cmを買い足しました。
サイズ違いのルクルーゼを揃えることで、格段に料理の幅が広がります。
サイズだけでなく、「ココット・ジャポネーズ」や「ビュッフェ・キャセロール」、「マルミット」など違う種類のルクルーゼを選んでみるのもおすすめです。
シグニチャー ビュッフェ・キャセロール 22cm シェルピンク
ルクルーゼの「使い勝手」で後悔しないための基礎知識
ルクルーゼ選びで後悔しやすいポイントの2つ目は、「使い勝手」です。
調理のコツやお手入れの方法をあらかじめ知っておいて、後悔するのを防ぎたいですね。
私のルクルーゼ失敗談
画像は私の24cmのココット・ロンドですが、ご覧の通りホーローが剥がれています。
あるとき、オイルを入れて鍋を熱していたら、突然ピシピシッと音がしてこうなりました。
これは、ルクルーゼに厳禁とされているスチールウールや液体クレンザーを使っていたことと、急いでいるときに強火にかけていたことが原因です。
ダメと知りながら誤った使い方をしていたせいで、ホーローにかなりの負担がかかり脆くなっていたのでしょうね。
一度こうなってしまったらもとには戻らないので、とても後悔しています…。
「正しい使い方をしないとこうなりますよ」という悪い見本と思ってくださいね 笑
ルクルーゼの使い方ココに注意!
ルクルーゼを使うときは、次の点に注意しましょう。
空焚きは厳禁
ルクルーゼは空焚き厳禁です。
空焚きすると先ほど載せた私のルクルーゼのように、ホーローにひびが入ったり剥がれたりするおそれがあります。
必ず鍋にオイルや水を入れてから、火にかけるようにしましょう。
火加減は中火か弱火
ルクルーゼの火加減は中火から弱火が基本です。
強火でガンガン熱するとホーローが傷んでしまい、割れや欠け、剥がれの原因になります。
鍋を温めるときは中火で、煮込むときは弱火にしましょう。
ルクルーゼは熱伝導率や蓄熱性が優れているため、弱火でも食材にまんべんなく火が通ります。
急激な温度変化はNG
ルクルーゼの急激な温度変化は厳禁です。
たとえば、残った料理をルクルーゼの鍋ごと冷蔵庫に入れておき、翌日冷蔵庫から出してそのまま火にかけるのはNGです。
また、火にかけて熱くなったルクルーゼを急激に冷たい水につけて冷ますのも同様にNG。
急激な温度変化はホーローに大きな負担がかかり、割れや欠け、剥がれをまねくので要注意です。
ルクルーゼのお手入れのポイント
ルクルーゼのお手入れは特別難しいわけではありません。
きちんと正しい方法でお手入れすれば何年もよいコンディションを保つことができ、後悔も防げます。
スチールウールやクレンザーは厳禁
ルクルーゼやストウブなどの鋳物ホーロー鍋は、スチールウールやメラミンスポンジ、またクレンザーなどの研磨剤の使用は厳禁です。
これらはホーローの表面を傷つけたり削ったりするため、ヒビや欠け、剥がれの原因となります。
焦がしたりこびりついたりしたときは、重曹を使います。
2.中火で沸騰させ10~15分ほど火にかける
3.そのまま冷めるまで放置する
4.冷めたら柔らかいスポンジを使って焦げを優しくこすって落とす
5.一度に落ちない場合は、上記を数回繰り返す
鍋のフチのサビに注意
ルクルーゼのフチの部分にはサビ止め加工が施されていますが、しばらく使っていなかったり、料理を入れたまま水分が残っていたりすると画像のようにサビが出ることがあります。
これはストウブも同じです。
サビが出たときは、サビ取り剤でサビを取り除いたあとに洗い流し、水分を拭き取ってからオイルを塗ればOK。
ホーロー面に移ったサビは、ポッツ&パンズクリーナーで落としましょう。
サビを防ぐ次の4つのポイントを参考にしてくださいね。
■長時間料理を入れっぱなしにしない
■収納前にフチにオイルを塗っておく
■収納時はふたと鍋の間にふきんやキッチンペーパーを挟んでおく
ルクルーゼはシーズニングの必要がない
同じ鋳物ホーロー鍋のストウブは、初めて使用する前とその後も定期的にシーズニングをする必要があります。
シーズニングとは、鍋肌にオイルを塗って火にかけたあと余分なオイルを拭き取り、鍋肌に油をなじませること。
これをしないと食材がこびりついたり、焦げ付いたりしやすくなります。
しかし、ルクルーゼはこのシーズニングをする必要がないので、その分お手入れが楽です。
ポッツ&パンズクリーナーでお手入れ
汚れが気になるときは、ルクルーゼ専用のポッツ&パンズクリーナーでお手入れしましょう。
ポッツ&パンズクリーナーは研磨剤が少ないためホーローを傷つけにくく、汚れを落とすことができます。
ルクルーゼをキレイに保つために、用意しておきたいですね。
ブラックマットホーローをおすすめする理由
ルクルーゼには鍋の内側がツルツルした白やベージュの「サンドホーロー」と、黒くて少しザラッとした「ブラックマットホーロー」があります。
この2種類のうち、使い勝手の良さでおすすめしたいのが「ブラックマットホーロー」です。
下のルクルーゼが、内側が白いサンドホーロー。
下のルクルーゼが、内側が黒いブラックマットホーローです。
油なじみがよくこびりつきにくい
ルクルーゼで焼いたり炒めたりするときに食材がこびりつきにくいのは、ブラックマットホーローです。
サンドホーローは鍋の熱し方が足りないときや、長年の使用でホーローに負担がかかっている状態だと食材、とくに肉類がこびりついてしまうことがあるんですよね。
それに対してブラックマットホーローは油なじみがよいためこびりつきにくく、焼き付ける料理が得意。
カレーやシチューの具材を炒めたり、ローストビーフや煮豚のお肉を焼き付けたりするときもくっつきにくいため、ストレスなく料理ができます。
お手入れがラク
ルクルーゼのブラックマットホーローは、シーズニングの必要がありません。
使い終わったら普通に洗剤で洗うだけという手軽さです。
焦がしてしまったときは、上記のように重曹でお手入れすればOK。
長く使うことを考えると、お手入れのラクさは後悔しないための重要なポイントと言えます。
▼美味しいご飯が炊ける「ココット・エブリィ」も内側がブラックマットホーロー
▼パン焼きに特化した「ブレッド・オーブン」はスキレットとしても使える
▼ココット・ロンドもブラックマットホーローがおすすめ
まとめ|ポイントを押さえて後悔しないルクルーゼ選びを!
ルクルーゼ選びで後悔しないために、「重さ」「サイズ」「使い勝手」という失敗しがちな3つのポイントと対策を紹介しました。
ルクルーゼは美味しい料理ができるのはもちろんのこと、見るたび使うたびにテンションが上がる素敵な鍋です。
キッチンにひとつプラスするだけで、きっと楽しいキッチンライフを送ることができますよ。
この記事を参考に、ぜひあなたにピッタリのルクルーゼを選んでくださいね。